完成と正解を打つ点の場所

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革には個体差があります
ベルトとして切り出した部位でも、その革自体にも様々な個体差があります

マシンメイドのように同じ力加減や同じオイルなどの分量で作業すれば、それこそ出来栄えに大きな差が生まれてしまうものです

それを埋める手立てこそが「手仕事」です
1つの正解で100本作るのではなく、100本作れば100個の正解を手仕事で施します

ただしその正解はあくまで自分自身の正解
人によっては間違いかもしれません 絵画や写真を見て好き嫌いが分かれるのと同じです

今回筆などで色を入れた際によく思ったことです
上記の事を理解した上で手仕事に臨臨んだつもりでしたが、それ以上に革というものは個性的でした
それが何年やっても飽きない面白みなのですが・・

自分が服などを買うようになった年の時にはすでに「レディメイド」の物にいかに付加価値を付けていくかがあの手この手で試されているような時代でした
そういう付加価値の付け方の黎明期だった気がします
「限定」や「別注」などの言葉が多く語られ始めた時でした
計算された付加価値を魅力ととらえ皆と同じく散財した苦くて甘い思い出があります(笑)
強がりではなくこの時代の経験は大きな糧です

それがゆえ、作る側になった時に量産品でも商品に血の通った、そして神経の通った物作りを意識しました
量産と言っても多くは作りだせませんが、良ければ1本のなかにある自分の正解を感じていただけたらと思います