革の表面だけを染めることを「丘染め」といいます
メリットは革の側面が染まらずにコントラストが出ること、あとは比較的安価で染めることができることです
デメリットは表層しか染まっておらず、経年により色の抜けがあること
革をドブ漬けのように芯まで染めることを「芯通し」といいます
メリットは深く染まるため色抜けがしにくいこと 油分が安定すること
デメリットは大掛かりな作業になり染料や道具が多く必要なこと 革がワントーンになるため表情が出にくいことです
今、ずっと挑戦しているのはこの2つの染め方のメリットを持ち合わせた染色方法です
断面のコントラストを残しつつ、簡単には抜けない層まで染め上げること
一応の完成は見えましたが、まだ改良点があると思い、良い意味で疑問を持って作業にあたっています
適度に温めたオイルとアルコール濃度を変えた数種類の染料のバランスがキーです
また判り切ったことですが、革ですので染料の吸い込みやすい部分とそうでない部分があります
ここも目分で調節しなければ、断面が綺麗に仕上がりません
革は何年触っても、そう簡単に操らせてなんかくれません それどころが知れば知るほどより底などないような気すらしてきます
単純に楽しい なんて綺麗には言えないです