月別アーカイブ: 2021年7月

手染めならではの

革の表面だけを染めることを「丘染め」といいます

メリットは革の側面が染まらずにコントラストが出ること、あとは比較的安価で染めることができることです

デメリットは表層しか染まっておらず、経年により色の抜けがあること

 

 

革をドブ漬けのように芯まで染めることを「芯通し」といいます

メリットは深く染まるため色抜けがしにくいこと 油分が安定すること

デメリットは大掛かりな作業になり染料や道具が多く必要なこと 革がワントーンになるため表情が出にくいことです

 

今、ずっと挑戦しているのはこの2つの染め方のメリットを持ち合わせた染色方法です

断面のコントラストを残しつつ、簡単には抜けない層まで染め上げること

一応の完成は見えましたが、まだ改良点があると思い、良い意味で疑問を持って作業にあたっています

適度に温めたオイルとアルコール濃度を変えた数種類の染料のバランスがキーです

また判り切ったことですが、革ですので染料の吸い込みやすい部分とそうでない部分があります

ここも目分で調節しなければ、断面が綺麗に仕上がりません

革は何年触っても、そう簡単に操らせてなんかくれません それどころが知れば知るほどより底などないような気すらしてきます

単純に楽しい なんて綺麗には言えないです

 

 

話しながら吸うたばこの風景

今日は久しぶりに作業台に向かって製作にいそしむことができた ここ数日は訳あって外に出ていることばかりだったので、工具に触る手が少し浮つく

夕方、友人がふらっと現われ、お互いの近状を笑話を交えて話をした お互い変わってないようで、それでもよくよく見れば立ってる場所は刻々と変化していて、そんな中小さな夢の話や、やりたいことなど相も変わらず年を重ねた二人がキラキラした話で盛り上がって。。 それが小恥ずかしくもあり、それでいてよい時間だったなぁと思う

数日前も新しい仕事に就いた友達の希望と不安を持ちながらも前に進むしかないなんて話とか、近くの古着屋とチャンスは降ってくるから落ちていく前、そのタイミングで勇気を出して手を伸ばしてつかむもんなんだよな なんて話を立ち話してみたりとかで。。

生きていればみんないろいろあるよ 頑張ってりゃなおさらあるよ

大事なのはそんな事柄に振り回せてたり、転んだり恥かいたりしながらもこうやって笑いながら話せるってことだと思った