今あるデザインもこう形を変えるとまた別物です
前にも書いたと思いますが、THUGLIMINALは持ち込みのデザインを制作することはしておりません
デザインも含めて気に入って買っていただきたいと思っています
ただやみくもに断るのではなく、型紙をおこし、納得すれば制作します
年に何個も新しいデザインは出来ませんが、スタッズの隙間や革が綺麗にしなるよう力の分散も計算して作っています
もはや我が儘にも聞こえるでしょうが、気に入ったデザインを楽しく製作できるかも自分にとっては大切な事です
EDGEのブラック仕様です
全体的にマットな風合いで落ち着いていますが、使い込むほどにレザーは光沢を増し、逆にスタッズは地金が見えて粗い表情を出していきます
言葉で書いても説明するのは困難ですが、黒で統一されたベルトのエイジングは秀逸です
スタッズの削れ方はバイクのマフラーなどに施す耐熱黒の塗装に近く「メッキがはがれる」といったような経年経過はたどりません
薄く地金がだんだんと見える感じです
使い込んだシワ
程よく沈むスタッズ
薄く見える地金の色
フルブラックにしかない楽しみ方かもしれません
人の目線で撮った写真は新鮮です
この構図の発想はなかったです
Dudeさんありがとうございます
また写真を綺麗に撮ることも重要ですが、ライヴを切り取ったような、生きた写真というのも温度がそのまま伝わってくれそうで好きです
ホームページの写真も新しい型も増えたことですし、差し替えるの良いかもしれません
先日GERUGAの展示会を無事に終えました
今回作ったのは鋲ベルトではなく、特殊な染色方法で染め上げたプレーンベルトです
スタッズワークというものは装飾ですので目を惹いて当然です
それがベルトを位置づけし、デザインとなるため甲乙つけるのもこの部分であるのは必然です
スタッズワークに重きがないわけではありませんが、THUGLIMINALはそれ以前にまず「ベルト」としての革の仕立てにこそ物の価値の重要性があると考えています
買ってくれた方の大切な物になれるよう、まずは使い心地と丈夫さが両立しなければなりません
今までの試行錯誤や日々の技術への向上も全てはまず「ベルトとして良い仕立てとは何か」に一つの答えを見つけるべく行ってきたことです
今回はそこの部分を切り出しました
THUGLIMINALとしてのプレーンベルト
経年経過を楽しめる革
考慮の上に導き出した染色方法
愛着を持ってもらえるよう込めた手仕事
そしてこれがGERUGAらしくあること
一見プレーンなベルトですが、語ろうと思えば多くの時間がかかるほどにいろいろな事を込めたつもりです