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価値

気に入って手放せない愛着ある物
それが自分が信じれる「価値」です

初めて手に入れたお気に入りのブーツを手入れして眺めている時間が好きなように
そのようなものを作れたらいいなといつも思います

価値観という言葉が時に人と違う事を指し示すように「価値」の置き場所は人によって様々です

物が飽和し、流行廃りは細分化し速度は増すばかり
すたれて消える物や事 突き詰める間もなく上塗りされる新しい価値観

若い人は出る杭にならず、右に倣うのが楽な時代だとも聞こえてきます

今一度考えさせられます 価値とはなんだろうかと

突き抜けるときはいつも

ずっと作業を黙々と

ただ黙々と手を動かしていると不意に
「このやり方でいいのだろうか?」と

なぜ数年何の疑問も持たぬことに突然天啓の如くそう思うときがあります

ただこれが辛くも面白くもあるところは
答えではなく
ただの疑問の域を出ない事です

いつも答えは疑問の中から

gavial narrow belt

フリーハンドの走り書きを描きこんで、それだけで「様」になる
そんな芸当を易々とやってのけるのがGAVIALでしょう

WALLET 2-tone

いつも少数生産で欠品が多く、問い合わせいただきますがやっと再生産いたしました
2-toneの難しさはコバを削り上げてから縫製し、また磨くのですがその際にブラックが滲まずに綺麗な2色のコントラストを保つことです

あとは何より丈夫な事
20年くらい生産していますが、大きく壊れて使えなくなった財布は自分の知る限りありません

愛着が湧くほど使い込んで下されば嬉しい限りです

webshop

まとまると気付く

最近はずっと制作の連続でひっきりなしに作業に追われています
普段は気に留めない小さな工程もその数がまとまると腕の筋菊が悲鳴を上げるようなこともしばしばでして・・
単純に年を取ったなぁと実感します

一つ一つのクオリティを落とさず作業することも、ごく当たり前の事ですが何十個も繰り返せば悪い意味での「慣れ」が生じることもあると思い、その度にチェックを入れて作業に臨んでいます

当たり前だと思う事も幾度となく繰り返してきた作業でも慢心せず疑ってかからねばと思っています

thugliminal chain red

連続するデザイン
ありふれているけれど
好きならば飽きない模様

とがった味付けよりもそういうベルトを作っていたいものです

エッジをそぐ

裁断した後、革の断面のエッジ(へり)を落とす作業に入ります
ベルトの表情にもかかわってくる大事な作業です
表面は角をほんの少し落とすだけ 裏は大きくそぎ落とします

ベルトではあまり見ませんが、「片減らし」と言って紳士用のベルトに用いられていた手法です
鋲を打つ際、表を大きくそぎ落とすと革と鋲の表情がケンカするのでこうしています

しかし1つだけだとすぐに終わる作業も量産の場合はそれなりに時間がかかります
疲れるはずもないと思っていた作業で手が痛くなることもしばしば

それでもこう仕上がっていく様子を見ているのはすきですね

革を漉く

ベルトのバックルを取り付ける部分の革を薄くするため、「漉き(すき)」という工程を施します
革の柔らかさに個体差があるため時間はかかりますが、その都度見ながらできる手動の漉き機を使用しています

漉きこそがレザークラフトにおいて最重要という方がいるほど、地味ですが大事な作業です

それと桜の時期でした
桜は花にもちろんのごとく目がいきますが、この木の黒さが桜を引き立てているんだと個人的には思っています
もうそろそろバイクも気持ち良い時期が来そうです