

手染めのブラウンのJOLT BELT
落ち着いた雰囲気です
手染めのブラウンのJOLT BELT
落ち着いた雰囲気です
この財布が東京の下町の腕の確かな職人さんがひとつひとつ丁寧に作っていると以前説明しましたが、その中で際立つ一つの技術を紹介します
コインポケットの部分に曲線の革の折り返し処理の部分があるのですが、ここに「菊寄せ」といわれる細かなギャザー仕立てがあります
ギャザーが菊の花びらを連想させることからそう呼ばれ、ひとつひとつのヒダは千枚通しのような道具で入れられます 非常に手間のかかる仕立てで、昔の職人はこの処理の美しさで技量を競ったと言われています
こういった部分をまじまじと見入っていると、自分にはない素晴らしい技術でこの財布が出来ているのだなと改めて思います
手縫いだけで仕上げたものはハンドメイド ミシンを使えばマシンメイド・・?
いや、きちんと熟練の職人のハンドメイドの技が細かな部分に見ることが出来ます
見た目はコンパクトなラウンドジップ型のウォレットです
表面はTHUGLIMINALのベルトに使用するベルギー原皮のタンニン鞣しのサドルレザーに加脂したものを用いています
ここからエイジングが楽しみなブラウンとブラックの2種を用意しました
ファスナーはブラウンレザーがゴールドでブラックレザーがシルバーカラーです
ファスナーテープは摩擦などの耐久性に富んだ混紡のテープ 引手はITTIオリジナルを使用しています 掴みやすくスライドさせやすいです
中を開けると合計11枚入るカードスロットと2つのフリーポケットがあります
左下にTHUGLIMINALとITTIの刻印
カードスロットはコンパクトに仕上げるため厚さを薄くする必要があり、タンニン鞣しの革は極度に薄くすると強度に不安があります
そこでカードの革と裏地の間に「カーボンフィルム」を挟み込み強度を出しています
これによりレザーの質感と機能面での強度が両立できました
この財布の特徴でもある構造がこの札入れの仕様です
左右のカードスロットが持ち上がり、コンパクトな財布でありながら札を折らずに収納することが出来ます
上記の写真のように一万円札とその他の札を区別して収納することも可能です
コインポケットはボックス型に開く明け口の広い構造で、コインを取り出すのが容易です
小さめの財布というのは小銭が取り出しにくい欠点がありましたが、この構造でクリアしています
コインポケットの下には2か所のフリーポケットがあります
サイズは H9.0cm × W14.5cm × D2.4cm
男性が持ってもちょうど違和感のないサイズだと思っています
元からあるTHUGLIMINAL WALLETはオールハンドメイド
今回の財布はマシンメイドではありますが、ハンドメイドでは難しい薄さと機能性を両立させたモデルです
作っている職人さんは東京下町の職人さん 日本の物つくりの根幹を支えている大事な方々です その仕事の細かさと美しさをぜひ手に取ってみていただきたいアイテムです
長文になってしまいましたが、それだけ自身、興奮できるアイテムです
7/19 土曜日からWEBSHOPにて限定数販売開始いたします
WEBSHOPのほうにオリジナルオイルを少量ですが、UPしました
使用方法などはWEBSHOPをご覧ください
タンナーと言われるレザーを製作するところで、水で洗われて、乾燥をさせた革に塗り込んでいくピュアレザーオイルです
タンニン鞣しの革が乾燥後、ガチガチに固まっている状態で複数人で一気にオイルアップしていきます
乾燥しきった革に浸透力の高いオイルが浸透していく様子は、砂漠に水を吸わせているような感覚で、その仕事を見学していた時のことを思い出します
このオイルはまさにそれですので、塗り込みすぎには十分注意してください
聞かれたときに答える例えなのですが、人でいうところの化粧水の役割がこのオイルです
まずは人ならば洗顔 革ならばクリーナーです
そのあとにこの化粧水たるこのオイル
そして必要とあらばペースト状のオイル(ミンクオイルなど)これが人でいう乳液だと考えています
この工程を流れですぐに行うのではなく、各工程革を休ませながら時間をかけて行うのがコツだと思っています
東京下町の職人の物作りを巧みに指揮し、優れたプロダクトアイデアで「今」を表現するブランド ITTI(イッチ)
デザイナーの青木と出会ってもう20年以上たつ
彼がITTIを始める前のブランドの時に会社内の合同で行われていた展示会から、晴れて単独開催の展示会が開けるようになった時だった
そんな晴れ舞台を彼は一緒にやらないかと誘ってくれた
その時のことを今でも感謝と共によく覚えている
業界の右も左も、ましてや卸しなんて経験もないし、さらに多くの人に見てもらうなんて事すら初めて、、初めてづくしでひどく困惑していたと思う それでもやってみると言った 単に楽しそうだと感じた
世間の見方とは違うかもしれないが、自分にとって彼の物つくりは「自由」だ
カバンや財布といった制限やセオリーが多くあるプロダクトの基礎を踏まえながらも作り上げるものは思うがままに筆を動かした自由さがある
美しいが壊しているし、守っていながら遊んでいる
そんな繊細な物つくりと荒々しい鋲ベルトの共演はカオスだったかもしれないが良い思い出だ
そこで出会った人たちにこれまた支えられて今の自分がある
今回作り上げたのはラウンドジップ型のミディアムサイズの財布
初めて見た時、正直感動した 今や天上のブランドなのにまだ壊してるのかと、今もなんて美しいんだって衝撃だった
だからダメもとで頼んでみた 25周年だというくだらない大義名分を持ちながら、この財布とTHUGLIMINALを融合したいって
優しい彼のおかげでこれが実現した
機能的だけど見たことない やはり美しいけど壊してる それにうちの無骨さがはいりこんだプロダクトが出来ました これもまた一つの自由さなんだと思う
ただいま撮影の真っ最中 細かな機能性がちりばめられていて正直撮影が難航している 伝わり切れるのか不安もある
綺麗には撮れないかもしれないけど、一生懸命伝えてみよう
オーダー締め切りいたしました すぐに製作に移ります
ほんと ありがとうございます
この後、WEBSHOPで新型レザーオイルと新型ウォレットなどを紹介していきます
今週末にはアナウンスできると思います
オーダーの締め切りが7/7 23:59までです
いつもオーダーありがとうございます
励みになります 喜んでいただけたら嬉しいです
本当 ありがとうございます
フーディに続き、こちらも初製作のメッシュキャップです
仕事の最中、バイクのでの移動の際など、常に着用や携帯をしているアイテムなので、ずっと作りたいと思っていました
キャップと一概に言っても、この中でも様々な形の違いがあります
メッシュ部分があるか無いか 6パネルか5パネル構造なのか?クラウンの高さの違い
デザインが入る部分の素材もスポンジ素材・コットン・混紡などなど、いざ作るとなるとボディ選びも多々あることに気づかされます
熟考した結果 落ち着いた印象がある光沢の少ない混紡素材のメッシュキャップで刺繍の邪魔をしない5パネル構造でクラウンの高いボディを選びました
刺繍は薄いベージュのレーヨン糸を使用 デザインも刺繡に適したデザインを再構築して施しました
結果、普段使いに適したデイリーなアイテムが出来たと思っています
いつも涼しい時期の作業着と言えば、コーチジャケットとフーディーです
フーディーは肉厚なチャンピオンボディーのような生地感より、柔らかく肌触りの良いものが好みです
自身が西海岸のハードコアやスケーターのスタイルに影響を受けたせいもあると思います
薄手のボディーですが、決してペラペラではなく、ふっくらとした程よい厚みがあります 言うなれば80年代ラッセルのスウェットのような肌触りです(マニアックな話になり申し訳ないです)
フーディーの上にアウターを羽織りやすいのも特徴です
薄手のフーディーに前を開けた革ジャンを羽織る あの当時の西海岸スタイルが結局いくつになっても好きなんです
モデル176㎝ Lサイズ着用
1年を通して最も袖を通しているアイテムは間違いなくTシャツです
だからこそ今の気分をきちんと反映させたいアイテムでもあります
今回の thugliminal “up to you” tee は今まで使用したボディの中で1番厚手です
90年代のスケートブランドがこぞって使用していたような実にアメリカンライクな肌触り 張りのあるコットン100%だなと分かる質感
それだけだとただのごわついているTシャツになりそうですが、今の時代を反映させる太めのアームホールが肌へのひっつきを軽減しています
個人的にはビッグシルエットでだらんと着るのも好みですが、サイジングも小さすぎず大きすぎずで歳を重ねた自分にとってちょうどいいセレクトだと思っています
また肌が透けにくいというのもうれしいですね
モデル 176㎝ Lサイズ着用