連なるデザインは巻いて動くことでその本領を発揮します 最初のサンプルを作るときに何度も腰に巻いて、鏡の前に確認しに行ったのを思い出します
ベルトは至近距離で見るものではなく、平らに置いて見るものでもなく、あくまでベルトループに通されて刹那垣間見えるものです
「それにしても「CHAIN」は青が似合います
連なるデザインは巻いて動くことでその本領を発揮します 最初のサンプルを作るときに何度も腰に巻いて、鏡の前に確認しに行ったのを思い出します
ベルトは至近距離で見るものではなく、平らに置いて見るものでもなく、あくまでベルトループに通されて刹那垣間見えるものです
「それにしても「CHAIN」は青が似合います
イングランドを主とするヨーロッパでのオーダーメイドテーラーでの粋な遊びの一つでワンホールベルトがあります(正式名称は知りません)
ワンスタイルワンベルトを意味し、スタイルが変わればまた新しいワンホールベルトを用意する
オーダーメイドでしかなしえないこのベルトは装着した時に使っていないベルトホールが見えない・・というか1つしかないので見た目が非常にシンプルな見た目になります(通常は5穴あります)
このほかにも1枚しか入らない名刺入れ(あなたに会うためだけにこの日の用意はできていますという礼節という説があります)などがあり、言うなれば「粋」を表した遊びです
コバにはいつものフィニッシュの上から蝋を溶かし塗り込みました 革の厚さも7mmオーバーの極めて厚いレザーを原厚(革本来の厚みを無加工で使用)で製作しています
正直おすすめはしません笑
久しぶりにGEAUGAとのベルトを製作しました 2パターンで各5色
レーザー加工を施すことには幾分、経験値も上がり悪戦することも減りましたが、今回はその上に模様を顔料で描くチャレンジがその上に乗りました
毎度のことですがGERUGAは楽にステージクリアはさせてくれないようです
染色をする順番 レーザーを入れるタイミング レーザー施工で出るコゲの落とすクリーナーが染色の色味を一段濃くしてしまう問題のクリア などなど
工程や技法を入れ替えながらひとつひとつ階段を上り下りする感覚
まだ革細工が嫌いになったり、まだ面白くなったり出来るんだなぁと思いました
ベルトはいつもは服に隠れていて、時に見え隠れするときの存在感がおおよそ全てです
その点、このベルトはよいバランスのインパクトだと思います
鋲の山の高さの違いから動くとどこかしらが光ることでつけた名前 シャイン
それを太い革で作るだけのつもりが、ハードな鋲ベルトに仕上がりつける人をより選ぶ強いベルトが出来上がる
「もう個性でねじ伏せてもらうしかないよ こういうベルトは」
そういう意味でスタンス
よく聞かれるから書いておきます
このご時世に鋲ベルト巻いてる時点でもうファッションの枠からは少なからず出ているとは思いますが。。
気にせず使い込んでください
もし壊れても直しますので
大事にな物になりますよう
なんだかんだで久しぶりにGAVIALのベルトを作りました
お互いの共通意識はシンプルな鋲ベルト 直球でひねりがない分、見新しさは薄れますが、飽きの来ない永く付き合えるデザインになっています
リストバンドは初のスナップボタン式 着脱が容易で演奏等の邪魔にならない配慮です
うちの厚めの革に大きめのピラミッドは相性がいいです
グリーンとブラックは手染め 経年経過も楽しんでいただけたらなと
販売経路等はGAVIALまでお問い合わせください
中村氏の力強さを表現かつバックアップできるような1本に仕上がったと思います
オールシルバーカラーの JET BELT
手染めしたブラックレザーに単色のシルバーが鋲ベルトらしい仕上がり 使い込み光沢が鈍くなった時にこのベルトの完成点があると思っています
しかし、ここ数か月で写真が撮れたのはこれだけ
出来たら一通りチェックがてら眺めたら、すぐに箱詰めしてしまうのは悪い癖です
GAVIAL 2022 Spring & Summer Collection
よく聞くコラボレーション・wネームというのは、うちにとってはある種実験的で新たな試みに挑戦する良い機会だと思っています
前回のTIGER belt でレーザー加工の新たな可能性を見いだせたので、それをどう昇華させるか?具体的に言えばもっとリアルに立体的に表現できるかというのが今回密かに挑んだチャレンジでもありました
数種類の染料と、オイルの濃淡であえてにじませて、独特な表情を表現ました
個人的にヒョウ柄というのはかっこいいと思えるストライクゾーンが極めて狭く、そこから漏れたものは安っぽく安易でして、大人でも様になるヒョウ柄をどうしても完成させてみたかった
こすり倒されたモチーフであるからこそ、それを避けるのではなく、ど真ん中を通してみたかったというのが本音です
正直、写真の腕の問題もありますが、実物を見て、巻いていただけると幸いです
腰に巻き、動いたときにこのベルトの伝えたい表情が顔を出します
ベルトは服に隠れ、時々のぞかせたその瞬間でこそ引き立つものです
当時、世の中になかった茶色の革の鋲ベルトが作りたい 品質のよい革で作りたい 革の表情が見えるように間引いたデザインを施したい
そう思った20歳くらい
今よりもひどくチープな仕上がりだったけど、思う通りのベルトを腰に巻いた時の満足感は今も鮮明に思い出せます
手前味噌ですが、今も秀逸なデザインだと思っています