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完成と正解を打つ点の場所

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革には個体差があります
ベルトとして切り出した部位でも、その革自体にも様々な個体差があります

マシンメイドのように同じ力加減や同じオイルなどの分量で作業すれば、それこそ出来栄えに大きな差が生まれてしまうものです

それを埋める手立てこそが「手仕事」です
1つの正解で100本作るのではなく、100本作れば100個の正解を手仕事で施します

ただしその正解はあくまで自分自身の正解
人によっては間違いかもしれません 絵画や写真を見て好き嫌いが分かれるのと同じです

今回筆などで色を入れた際によく思ったことです
上記の事を理解した上で手仕事に臨臨んだつもりでしたが、それ以上に革というものは個性的でした
それが何年やっても飽きない面白みなのですが・・

自分が服などを買うようになった年の時にはすでに「レディメイド」の物にいかに付加価値を付けていくかがあの手この手で試されているような時代でした
そういう付加価値の付け方の黎明期だった気がします
「限定」や「別注」などの言葉が多く語られ始めた時でした
計算された付加価値を魅力ととらえ皆と同じく散財した苦くて甘い思い出があります(笑)
強がりではなくこの時代の経験は大きな糧です

それがゆえ、作る側になった時に量産品でも商品に血の通った、そして神経の通った物作りを意識しました
量産と言っても多くは作りだせませんが、良ければ1本のなかにある自分の正解を感じていただけたらと思います

あと何年

あと何年この仕事が出来て
あと何個作れるのだろう

時間も素材も有限できっと想像も有限だろう

身体もだいぶガタがきた

革に携わる人達からは 絶滅種と呼ばれて早数年
一つ一つ大切に作っていこうと思う

原宿のマーチン

20年前かそれ以上
原宿のマーチンで働いてた

そこが多分最初の点で
そこから引かれた線の上に今がある

閉店するから見に行ってみた

このままその線の上を続けて歩きます ありがとう

オーダー締切

CRAFTCOREオーダー受付締め切りました
スピーディに生産してお届けできるようにしたいと思います
ありがとうございました

絵を画いてプリントワークだけの服作りではありますが、いつも思うのは服作りは楽しい
レザーに限ったこと以外、極力省いてきましたが、もう少し肩の力を抜こうかなぁと

作りたいものを作る
良いと思うものを表現する

もっと○○も作っとけば・・・と後悔せぬよう表現に幅を持たせてもいいかなと思っています

自分の「作る」を真ん中に持ち続けながら

CRAFTCORE

2020 TEE

いつもオンシーズンを通り越して季節外れに作り出してしまうので

時にはきちんとオンシーズンに作ろうかと思います

と言いますか、作りたいときに作るのが一番いいのです

COLOR

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白い紙に色を出すのではなく、薄茶色の革に色を出すのは思い通りにいかないことがよくあります
さらに革は染料を吸うのでトーンの調整は難解です

染料をよく吸う部分もあれば、吸わない部分もあるわけで何度も色を見ながら乾燥させて調整します

革の個体差
繊維の眼の細かさの違い
染料別の浸透度の違い
さらには湿度など・・
本当に「染革」とはこれだけで一生勉強できる仕事のジャンルだと思います

悪魔的難解さゆえ
思い通りに行った時はそれは嬉しいものです