
東京下町の職人の物作りを巧みに指揮し、優れたプロダクトアイデアで「今」を表現するブランド ITTI(イッチ)
デザイナーの青木と出会ってもう20年以上たつ
彼がITTIを始める前のブランドの時に会社内の合同で行われていた展示会から、晴れて単独開催の展示会が開けるようになった時だった
そんな晴れ舞台を彼は一緒にやらないかと誘ってくれた
その時のことを今でも感謝と共によく覚えている
業界の右も左も、ましてや卸しなんて経験もないし、さらに多くの人に見てもらうなんて事すら初めて、、初めてづくしでひどく困惑していたと思う それでもやってみると言った 単に楽しそうだと感じた
世間の見方とは違うかもしれないが、自分にとって彼の物つくりは「自由」だ
カバンや財布といった制限やセオリーが多くあるプロダクトの基礎を踏まえながらも作り上げるものは思うがままに筆を動かした自由さがある
美しいが壊しているし、守っていながら遊んでいる
そんな繊細な物つくりと荒々しい鋲ベルトの共演はカオスだったかもしれないが良い思い出だ
そこで出会った人たちにこれまた支えられて今の自分がある
今回作り上げたのはラウンドジップ型のミディアムサイズの財布
初めて見た時、正直感動した 今や天上のブランドなのにまだ壊してるのかと、今もなんて美しいんだって衝撃だった
だからダメもとで頼んでみた 25周年だというくだらない大義名分を持ちながら、この財布とTHUGLIMINALを融合したいって
優しい彼のおかげでこれが実現した
機能的だけど見たことない やはり美しいけど壊してる それにうちの無骨さがはいりこんだプロダクトが出来ました これもまた一つの自由さなんだと思う
ただいま撮影の真っ最中 細かな機能性がちりばめられていて正直撮影が難航している 伝わり切れるのか不安もある
綺麗には撮れないかもしれないけど、一生懸命伝えてみよう