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断面を仕立てる

革の断面を「コバ」と呼びます
ベルトにとってと言いますか、大きく言えば革製品にとってこのコバの処理は非常に重要な工程の一つだと思います
断面を切りっぱなしでは無骨さは出ますが使用を重ねれば品質に大きく差がうまれます
付ける時も外すときも、またまた用を足すときも頻繁に触られているのがこのコバです

今までこのコバの処理は幾度となくその工程を見直し失敗に失敗を重ね、数々の手法を試しました
コバの断面を削ぎ落す角度と幅
ヤスリの番手の組み合わせとヤスリ方
革によって違うオイルの入れ方
コバを磨くための薬剤の試行錯誤

まだまだ書ききれないほどにコバの処理には悩まされ、活路を見出しまた悩むを繰り返してきたと思います
それはこれからも続きますし終わらせた時が革を触るのを辞める時なのだとも感じます

とまあ綺麗にまとめたつもりですが、難しい工程を意地になって巧くなりたいとムキになってやり続けただけなのかもしれません(笑)

発色

今、GERUGAのレザーベルトを制作中です
特筆すべき点は「色」です

言うなればブルー・オレンジ。イエローなのですが、どれも皆が思う芯をくった色味ではなくどこか絶妙にずれたカラーリングになっています
いつまでも気に入った色味が続くよう、顔料染めの仕様になっています

a new model

まだ名前もない生まれたてのモデルですが、ひとつのモデルに細部のデザインが異なる3種類を用意しようかと思います
理由は単純にどれも良いと思えたからです

これはそのうちの1つになります

詳細はまた後日発表します

TILT

ブラックレザーにゴールドの鋲が多い中、シルバー鋲の「鋲ベルト」としての潔さを再確認しました
単一の鋲を大胆に乗せるデザインはこれにしか出せない魅力があります

個人的に初期衝動に触れたようでなんともうれしい気持ちになりました

ヌメ革の鋲ベルト

ヌメ革の鋲ベルト
欲しかったけどなかったもの

無いなら手作りしてみようと思ったのが原点
いつしかそれが仕事になりました

改めて作ると新鮮です

表現の先端

JUVENILE HALL ROLLCALL

「今」を切り取り表現する 
その「今」ですら定義の解釈も曖昧で、それも込みで大胆に切り取る

それが自分のFASHIONに対する考えのひとつです
好きな服やモノを青天井で突き詰めていくスタンスで服と向き合っている者にとって、その捕えがたき圧倒的自由さの中でこそ活きるFASHIONの表現は羨ましくもあり眩しくもあります

縁あってJUVENILE HALL ROLLCALLのベルトを担当しました
土臭く質実に努める自分をどう昇華させてくれるのかと楽しんで仕事できました
ありがとうございます

滋養

久しぶりに風邪をひきました
悪化する前になんとか立ち戻る事が出来そうです

寝ている間もこうしたいやらああしたいやら
考える時間が多く合って少し頭の中を整理できました

みなさんもお体ご自愛ください