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虎目

加工前の皮革を見て、強度の弱そうな部分や堅牢度にかかわる傷は避けて裁断します
その時にある程度の革のシワや血筋も確認できますがオイルを入れて数日放置して初めて出てくる文様があります

正確な呼び方は存じていませんが自分は「虎目」と呼んでいます
虎の模様が浮かび上がってくるのですが、表面上の凹凸もなく強度に問題もありません

100本に1本くらいこの「虎目」を見つけられるので、ある意味貴重な部分ですね

この虎目 経年経過をするとさらにそのコントラストが強まり、実に美しい佇まいです
残念ながら狙って出てくるものではないので当たれば幸運ということで(笑)

どうして好きと聞かれても

幼少期 実家が山の上にあって、その家の更に上に上がると大学がある環境で育ちました
息を切らし自転車で坂を上がる横目を大学生が原付などでさっそうと過ぎ去っていくのを羨ましく思うのが、後にあこがれる対象に変わっていきます

最初に手に入れたのは先輩が25000円で譲ってくれた原付
はじめて所有した原付のシートの上にまたがっていると、どこまででも行けるようなそんな大きな気持ちになったことを覚えています
その後いろいろなバイクに乗っていきますが、この原付のシート以上の高揚感は抜き去ることが出来ません きっとこれからも・・

夢の無いことを言うつもりはないのですが自分にとってバイクは単に「移動手段」
夢がなさすぎるので付け足せばバイクを含んだライフスタイルが好きなんだと思います

聞かれればそう答えますが、どうにも説明できない求心力がやはりバイクにはあるようでその言いようのない魅力があることは確かです
走っているときの移りゆく外の匂い
アクセルをあけた時のふりあがる振動など

どれも決め手に欠ける「これだ」と言い切れない魅力がここに書ききれないほど思いついてしますのも説明が尽きませんね・・

結局

すごく好きなんだと思います 

近状報告

最近はほとんど制作に費やす日々で作業していることがほとんどです

通常作業の他にも今年の作業着のデザインも着々と楽しみながら進行していますが、プリント一つとっても服造は奥が深く興味が尽きません
色、デザインの大きさ、ボディの色とのバランスやデザイン位置など明確な答えがないものを調律するように少しずつ自分の「良い」に落とし込むのですが、これが単純に楽しいです

少しの違いが大きく好きと嫌いに別れ、人の目は曖昧にみえて実に正確で繊細であることに驚きます

あくまで革細工が生業の自分には、この作業を何種類も同時にこなさなければならないアパレルメーカーの方々は凄いなと・・

本日やっとですが工場と打ち合わせして生産しようと思っています 

2019 tee 着手

今年も自らのユニフォーム的要素のTシャツとコーチジャケットのデザインを進めています
ボア付きのコーチジャケットも少数ではございますが販売しようと思います

まだまだ企画段階でどうなるかはわかりませんが、2型制作しようと思っています
1年間これに袖を通して仕事をするものなので、力が入ります

また追って報告します

someday pic

昔々を思い起こせば
ブラウンやナチュラルの鋲ベルトが売られていないので、作るしかないかと思ったことが起点だったような・・
その後気に入った革が見つからないので、ブラウンの革をオリジナルで生産しようとして、あまりの生産ロットの多さに腰が引けたのを気合で乗り越えた事とか・・

今思えば技術も未熟、生産背景も多くの方のご縁や支援を紡いで、ただただ根拠のない負けん気を奮って物作りに挑んでいた日々だなぁと

乗り越えたり達成したりしながら進めば、また壁や障害、イレギュラーな出来事がそのたびに降ってはきますが、ただ思うのは不可能なことは目の前には置かれないという「事実」です

よく聞く話や格言ではなく自分にとっては経験済みの「事実」です
臆せず進もうと思います

再販開始

少量ですがthuglminal wristbandを制作しました
いつもストックを多く制作できず心苦しいですが、1つ1つ無理のないペースで丁寧に作っていこうと思っています

良ければチェックしてみてください

意味のある「ヌキ」

裏面(床面)の処理についてですが、時々鏡面のように裏も磨きに磨くことが至高のような考えを聞くことがあります
持論ですが、裏を鏡面仕上げのように磨き上げることは反対です
それが折り曲げたり、湾曲しないものだとすればそれも一つの正解でしょう

紙を曲げるならば良いですが、段ボールを曲げようとすると内側に「シワ」が入ります
要するに、この「シワ」を出さないために過度に裏面を固く磨かないでふっくらさせておく必要なあるのです

ベルトもリストバンドも曲げて使うもの 内側の力を逃がすためあえてヌクのです

大事大事と言いつつも

久しぶりに体調不良でダウンしていました
体が資本だとは分かりつつも、壊してみて痛感することが恥ずかしいですね

今はだいぶ復活しまして、また作業に入れそうです

ベルトを入れる箱の在庫が少なくなってきたので、シルクスクリーンでいつものロゴ入れをしました
長年使ってきた版もそろそろ寿命です また新しく作り変えようかと思います

刷ったロゴマークに網目があって、少し盛り上がるのもシルクスクリーンならではです

丈夫な箱ですので、せっかくなので何かに使っていただけると幸いです