NEW KEY CHARM2

thugliminal logo key charm

前回のブログでも紹介した新しいキーチャームのハンマーマークです

10円玉くらいのサイズですが、細かくても黒の塗装は綺麗に出てくれたので安心しました

正直、こういうものは何の役にもたちません ただ、これをどこにぶら下げようかとか、そんなことを考えている時間が好きです

ステッカーをどこに貼ろうかとか、缶バッチをどこにつけるとか、、こういうどーでもいいことにちょっとした豊かさがあるものだと思います

NEW thugliminal KEY CHARM

言うなれば、溝の中に染料が入っただけなのですが、おかげでデザインが浮かび上がりよりクッキリとした表情に生まれ変わりました

表面がフラットではなく、削りだした凹凸があり、表情が豊かです

染料を入れた後に木工用ニスでカバーしているので退色しにくく、耐水性も向上しました

この手法が生まれたおかげで、のちに革などにも同じ技術を応用することができると思います

近く、WEBSHOPのほうにもUPします

GAVIAL×thugliminal leopard belt

GAVIAL 2022 Spring & Summer Collection

よく聞くコラボレーション・wネームというのは、うちにとってはある種実験的で新たな試みに挑戦する良い機会だと思っています

前回のTIGER belt でレーザー加工の新たな可能性を見いだせたので、それをどう昇華させるか?具体的に言えばもっとリアルに立体的に表現できるかというのが今回密かに挑んだチャレンジでもありました

数種類の染料と、オイルの濃淡であえてにじませて、独特な表情を表現ました

個人的にヒョウ柄というのはかっこいいと思えるストライクゾーンが極めて狭く、そこから漏れたものは安っぽく安易でして、大人でも様になるヒョウ柄をどうしても完成させてみたかった

こすり倒されたモチーフであるからこそ、それを避けるのではなく、ど真ん中を通してみたかったというのが本音です

正直、写真の腕の問題もありますが、実物を見て、巻いていただけると幸いです

腰に巻き、動いたときにこのベルトの伝えたい表情が顔を出します

ベルトは服に隠れ、時々のぞかせたその瞬間でこそ引き立つものです

12 years favorite

正確に覚えているわけではありませんが、おおよそ12年愛用の財布

何も壊れていませんのでまだまだ使えます

ただそろそろ殿堂入りしてもらって、新たな財布に新調しようかと思います

堅牢度を突き詰めたネイティヴアメリカンの手法は本物ですね 先人たちの知恵には頭が下がります

新しい技術にも目を向けることも重要ですが、積み上げられてきたこういった技術もまた尊重すべきですね

TIBETAN TIGER RUG

昔、よく通っていた古着屋で薄暗いレジカウンターの裏にこのチベタンタイガーラグが掛けられていました

古着屋の雑多な空間と独特な古着とお香の匂い そこに鎮座する愛嬌のあるこの虎に惹かれたことを思い出します

チベットヒマラヤ信仰の中で虎は守護神として祭られていました 本来は本物のトラを敷き革にしていましたが、19世紀イギリスの統治下で虎の毛皮は使用禁止になり以後このタイガーラグが生まれました

チベットの高僧の敷物としてこのラグは、ウールの毛糸を職人が半年以上の時間をかけて肉厚の絨毯に仕立てたものです

最近はシルクで織った高級な品も出ているようですが、本来、床冷えする高所のチベットで暖をとるための絨毯はウールであったと思います

縁があり、うちに迎えることとなり嬉しい限りです 大切に使おうと思います

どこに向けて放った矢なのか?

自分のページなので持論を書き並べますが・・

デザインやプロダクトなんてものはあくまで「我」です 個性が紡ぐ先に作品または商品があるのであれば表現は「我」です

もちろんこれで商売を生業にしている以上、売れてくれてなんぼなのですが、売れることをハナから想定してモノを作ったとしても個人的にはそれはどこに向けて放った矢なのか分かりようがないと思っています

「我」なので人に見せれば好きや嫌いがあって当然

アクが強ければより一層それであると思うんです

自ら作り上げた偏屈なものを喜んでくださる少数の方がいてこそ自分は長い事これを生業にできているのだと思います

最近この手の質問が続きまして、根本、ただの偏屈な鋲ベルト屋ですので、その他の商いのことは分かりかねます

季節を知らせる風

今、外でキンモクセイの匂いが混じった風が通った

忙しさを理由に通り過ぎた時間に気付き、ハッとする

油断できない状況が続いているけれど、個人としては元よりやれることは少ないもんで、単純に作り出していくだけです 

思うことはいろいろありますが、今日もゆっくりとではあるけれど手を動かしていこうと思います

BUCKLE

形状で主張の少ないバックルを使用するのはそこにあまり我を持たさず、あくまでも馴染むものを使いたいという意向からです

大昔に馬具として使用されていた物にピンを後からつけたものなどを使用してきましたが、そろそろまた違ったバックルを使ってもよいのかなと思っています

シンプルで比較的軽量なデザインを探してみようかと

手染めならではの

革の表面だけを染めることを「丘染め」といいます

メリットは革の側面が染まらずにコントラストが出ること、あとは比較的安価で染めることができることです

デメリットは表層しか染まっておらず、経年により色の抜けがあること

 

 

革をドブ漬けのように芯まで染めることを「芯通し」といいます

メリットは深く染まるため色抜けがしにくいこと 油分が安定すること

デメリットは大掛かりな作業になり染料や道具が多く必要なこと 革がワントーンになるため表情が出にくいことです

 

今、ずっと挑戦しているのはこの2つの染め方のメリットを持ち合わせた染色方法です

断面のコントラストを残しつつ、簡単には抜けない層まで染め上げること

一応の完成は見えましたが、まだ改良点があると思い、良い意味で疑問を持って作業にあたっています

適度に温めたオイルとアルコール濃度を変えた数種類の染料のバランスがキーです

また判り切ったことですが、革ですので染料の吸い込みやすい部分とそうでない部分があります

ここも目分で調節しなければ、断面が綺麗に仕上がりません

革は何年触っても、そう簡単に操らせてなんかくれません それどころが知れば知るほどより底などないような気すらしてきます

単純に楽しい なんて綺麗には言えないです