長時間煮込まれた料理
継ぎ足し続けた秘伝のたれ
叩いて鍛えた鉄の日本刀
波で洗われて丸くなった石
そんな時間をかけて積み上げた成果が好きで
それを憑依させてできるものが
鋲ベルト
その不自然な歪みにこそ、面白さがあるのです
名古屋のDUDEさんでお店では初の試みの受注会をやらせて頂きました
多数の方々お話をするにあたり、自分がどの程度機能するのか若干の不安もありましたが
皆、暖かく迎えてくださり、興味を持って説明を聞いてくださり嬉しい限りです
作り手として聞かれれば、何時間でも物作りの話ができるほど、革や仕立てにいろいろな考えや意味を込めているつもりです
ただそれをすべて語れば野暮であると同時に情報が飽和し、本来率直で判断できることすら鈍ってしまうかもしれません
改めてお店の楽しさや接客の奥深さ、対話の重要性などを教えてもらえたような気がします
15周年企画 第2弾です
NEUTRALのステンシルTシャツです
このTシャツに限り、13枚限定の制作となります
ボディーの色(黒を除く)・サイズ・デザインの色など1枚1枚吹くので好みに合ったオーダーが加工です
シルクスクリーンで制作されたTシャツとは異なり、その場でラッカーで吹きつけて作るため「ぼかし」や「ズレ」が生じます
それが独特な風合いを身にまとい ONE AND ONLY な物へと変わります
ただ単にその場で吹きつけるだけの一瞬の技だけではこのステンシルワークは成立しません
吹き付ける作業の前には緻密で繊細な版の制作があります
時間をかけカッターで細かく切り抜き、切り取れることの無いよう計算し1枚の版であるように作業します
そしてためらうことなく素早くその場でラッカーを吹き付けます
正直この最後の工程が美しく、そして羨ましくもあります
コツコツと地味に積み上げて完成する自分の物作りにはこの最後の「瞬間の昇華」がありません
その故の難しさや勢いも必要だと思いますが、いつも羨ましく思いながら作業を見ていました
もう何着かは予約がありますが、まだ製作は可能です
大量生産できない時代の流れと逆行したものですが、その大切さと意味が伝われば幸いです
実は泊りで行くツーリングは初めてでした
まだ淡い新緑の道を走るのは格別でした
年齢も職業も様々
しかも自分は国産バイク
それでも好きな物事がリンクする人たちと会話を交えながらのツーリングはいいものです
バイクが好きだというのは一つの共通言語なんだと改めて思う事が出来ました
THUGLIMINALがいつもメンテナンスや製作時に使っているレザーオイルです
「購入後にメンテナンスする時に使いたいので分けてほしい」という声を多数いただき、この度恐縮ながら商品化することにしました
不純物なしの牛脂100%ピュアオイルに独自の比率の蜜蝋が溶け込んでいます
レンジで若干温めてからご使用ください(冬場は蝋が固まりやすいです)
レザーのメンテナンスはそれが一つの商売になるほど奥が深く、手順や作法も様々です
無論このオイルがメンテナンス時オールマイティに適合するわけではありません
個人的にはライダースやブーツにも使用しますがベルトのメンテナンスと手順が違う場合もあります
まあ・・こう書くと使用範囲の狭い堅苦しいオイルだと思われてしまうのですが、非常に単純で使いやすいオイルです
ここで使用方法を説明すると長文になりすぎてしまいますので購入された方は直接聞いてください
ただ全てにおいて言えることだけひとつ
メンテナンスする際、まず最初は汚れやほこりなどを落とすことから始めること です
そろそろ出来上がりそうです
今季15周年記念第二弾です
詳細はまた後日ですが、ステンシルワークの13枚限定
一つ一つの風合いが即興音楽のようなオーラをまといそれでしか得られない風合いがあります
使い込まれてエイジングが進んだレザーのメンテナンスです
ナチュラルのレザーは育てた風合いを残すならば、表面にオイルを塗るのは必ずしも正解ではありません
レザーの色が極端に濃くなり、急にダークブラウンになってしまう事があります
その場合表面を消しゴムや練消しゴムで汚れを取って、裏から表に響かないようにオイルアップさせます
あとはやれたコバの再処理です
一度ヤスリを軽くかけてコバをもう一度荒らしてから再度制作する時と同じ工程を施工します
綺麗にするメンテナンスと長く使うメンテナンスは似ていて非なるものですし、キーになるのはどうしたらニーズにこたえられるかの選択だと思います
全てはまた愛着を持って永く使いたいと思ってもらえることが重要です