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SPIKE
表現したいのは自分が気に入った「柄」
鋲はその表現方法の一つ
レーザーで焼き焦がすのもまたその一つ
幅広いシーンでさらりと巻いてくれたら嬉しいです

GERUGAの黒は矛盾とも思えるところからその矛と盾を分解する作業から始まりました
染料で顔料染めのように表面だけに色味を乗せてほしい そしてコバが綺麗なコントラストになるようにしてほしい
言葉にすれば単純ですがこれを紐解くのに多くの時間を費やしました
一般的に「丘染め」と言われるエアブラシで吹き付けて表面だけを染める手法がありますが、うちの革の特性上、染料を吸い込みすぎる部分と吸わない部分の差が大きく断面(コバ)が綺麗に見えません
そして丘染めには経年経過とともに退色が早いというデメリットもあります
これらすべての課題をクリアして思うとおりに染め上げるのはそもそも染色としての知識と経験を身につける必要がありました
何度かのアップデートを繰り返し現在やっと思うようなブラックを経年経過にも強い方法で染め付けれるようになりました
細かな事を抜きに単純にどうしたかと言えば、染料を染めの具合を見ながら10回以上に分けてスポンジに染み込ませて塗っています
染料が染み込みすぎないようにある技術とタイミングがあるのですが、これを見出すのに難航しました
それでもいつかは退色するかもしれませんが、ブラックの下にブラウンのベースを作りました 俗にいう茶芯のように鈍く茶味があがってくる仕様にしました
染料であるため顔料のように表面に割れは起こりません
丘染めのようにすぐに退色することもないです
コバも綺麗なコントラストが出ています
とりあえず個人的にはこれはクリアできたかな と
しかしまだまだ高みがありそうです




新しく作った名称にしづらいカラーのベルト
プレーンベルトとして考えていましたが、オーダーを受けたので鋲を打ち込んでみました
独特な色味と鋲の銀と金がケンカするのではないかと何度かテストした上で予想以上に相性が良かったので製品化しました
淡い色味の染料を何回も塗っては乾かしを繰り返すことで淡くも深い色味に変化していきます
その際染料をよく吸う部位と吸わない部位の塩梅を見ながら染料の量を調節していきます
まだまだ極めたなどとは程遠いですが、楽しみながら違う色味にも挑戦していこうと思います







GERUGAの新しいベルトです
顔料仕上げのゴールドとシルバー
鋲ベルトのデザインはうちのSHINEを使用
一見激しいカラーリングですが、光沢感を試行錯誤し抑えた印象を目指しました
メタリックの顔料は扱いが難しく、いかに綺麗に経年変化するかを打ち出すのに難航しました
粒子の荒いメタリック顔料は定着しにくく、ひび割れを起こしやすいものです
顔料の粘り気を上げれば色は淡くなり思い通りの色味にならず、色を優先すればひび割れのリスクがあがります
吹き付けのエアブラシの吹付口の調整し、顔料を調合して、ねばりと色味のバランスは良い塩梅を模索できたと思っています
表面のヘリ落としは最小限にとどめ、色味がきれいに出るようにしました
ベルトや小物は引き立て役 あくまで装いの中心は服です
常に見えているものではないが故、ふと見え隠れした際に目を引くアイテムで引き立てる それが本来の小物の役割です
「洒落る楽しみ」がこのベルトには詰まっていると思っています



ヌメ革のプレーンベルト
鋲ベルトのオーダーの中プレーンベルトのオーダーも増えてきたことは単純にうれしいことです
ベルギー産のこのヌメ革は傷も多く、高級バッグのような用途には適していません
しかし堅牢度、経年経過の美しさ、ベルトとして重要な程よい「しなり」 この部分において非常に優秀な皮革です
thugliminalでは堅牢度に問題がないと判断した若干の傷などは避けることなくそのまま使用します
厚いだけでも固いだけでもなく、ムチのようにしなる革
タンニンなめしでストレスなく均等になめされたこの革は使い込むほどに美しさが増していきます
その革の背骨の上の革だけをベルトに仕立てます
オーダーはホームページのcontactからメッセージを頂ければ対応させていただきます

落ち着いているようにも
はたまた攻めたデザインにも見える
付ける人によってどうにでも見える
そんなデザインが好きですね



着々と

フリーハンドの走り書きを描きこんで、それだけで「様」になる
そんな芸当を易々とやってのけるのがGAVIALでしょう

連続するデザイン
ありふれているけれど
好きならば飽きない模様
とがった味付けよりもそういうベルトを作っていたいものです