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平和すぎて平和が分からぬ

ある日

突然空からミサイルが飛んできて

いつも歩いている道に

戦車が通り、兵士が銃口を向ける

 

大義名分 正義の置き場所 イデオロギー

何を盾に構えて論じようが、殺し歩く物事をどう認められようか

分からないんだよ分かりたくても平和すぎて

だからなんだに囲まれる

作業場にどーでもいいものがたくさんあります

どうしてあるのかもなんで買ったのかもどうにも説明のつかないものばかりです

一度そこに並べたら、もう二度と触らないものなんて言うのもたくさんあります

それでも何かのアンテナに引っかかってここにあるのでしょう笑

ミニマリストとか無駄を省く時代の風潮ですが、まあ何というか くそくらえです

作る 造る

ここ数日も相変わらずの製作の日々

おかげで毎年のことの花粉症にもならずに済んできたが、気分転換に乗ったバイクでいっきに鼻が詰まる始末

まとめて作るとどうしても量産の手順やら動きが必要となってくる

その時に1,2,3ではなく、1,1,1と気持ちを正して作業する

人に渡ればまぎれもなく手元に届いた1本のベルト 当たり前のことを忘れないよう手を動かす

ここからは筆を持って絵付けの作業 まだ新鮮な作業なので楽しんでやろうと思う

目測

ベルトを作るとき、まずそのベルトの寸法に合わせてカットします

もちろんお客さんのサイズに合うことは重要なので、しっかりと測ります

語弊を生むようなことをあえて書きますが、この後は、デザイン以外のカットとかは「目測」です なので人によっては数ミリ短いとか長いとか当たり前のように出てきます

大事なのは揃っていることではなく、1つ1つのベルトは個として完成しているかの1点だと思っています 

目の前にあるベルトが綺麗な佇まいであればそれ以上も以下もなく、決まりきった寸法よりも目測を大事にしています

そもそもオーダーメイドってそういうことでしょう?ちがう?

2022

いつも季節の節目をあまり意識せず、と言うどころか曜日感覚まであまりはっきりとしていない日々を過ごしているせいで今年もどうやらしれっと始まっているようです

今年は「表現に幅を持たさず、作りたいものを一生懸命作る 」 そんな年が過ごせればと思っています

言葉に起こせば陳腐な文言ですが、楽しんで作る以上に良い物つくりを出来る術を知りません

いろいろ作りますので良ければ見てやってください

TIBETAN TIGER RUG

昔、よく通っていた古着屋で薄暗いレジカウンターの裏にこのチベタンタイガーラグが掛けられていました

古着屋の雑多な空間と独特な古着とお香の匂い そこに鎮座する愛嬌のあるこの虎に惹かれたことを思い出します

チベットヒマラヤ信仰の中で虎は守護神として祭られていました 本来は本物のトラを敷き革にしていましたが、19世紀イギリスの統治下で虎の毛皮は使用禁止になり以後このタイガーラグが生まれました

チベットの高僧の敷物としてこのラグは、ウールの毛糸を職人が半年以上の時間をかけて肉厚の絨毯に仕立てたものです

最近はシルクで織った高級な品も出ているようですが、本来、床冷えする高所のチベットで暖をとるための絨毯はウールであったと思います

縁があり、うちに迎えることとなり嬉しい限りです 大切に使おうと思います

どこに向けて放った矢なのか?

自分のページなので持論を書き並べますが・・

デザインやプロダクトなんてものはあくまで「我」です 個性が紡ぐ先に作品または商品があるのであれば表現は「我」です

もちろんこれで商売を生業にしている以上、売れてくれてなんぼなのですが、売れることをハナから想定してモノを作ったとしても個人的にはそれはどこに向けて放った矢なのか分かりようがないと思っています

「我」なので人に見せれば好きや嫌いがあって当然

アクが強ければより一層それであると思うんです

自ら作り上げた偏屈なものを喜んでくださる少数の方がいてこそ自分は長い事これを生業にできているのだと思います

最近この手の質問が続きまして、根本、ただの偏屈な鋲ベルト屋ですので、その他の商いのことは分かりかねます

季節を知らせる風

今、外でキンモクセイの匂いが混じった風が通った

忙しさを理由に通り過ぎた時間に気付き、ハッとする

油断できない状況が続いているけれど、個人としては元よりやれることは少ないもんで、単純に作り出していくだけです 

思うことはいろいろありますが、今日もゆっくりとではあるけれど手を動かしていこうと思います