k-2 自画自賛だがバランスよく仕上がったと思う
大事にしてくだされば幸いです
k-2 自画自賛だがバランスよく仕上がったと思う
大事にしてくだされば幸いです
イングランドを主とするヨーロッパでのオーダーメイドテーラーでの粋な遊びの一つでワンホールベルトがあります(正式名称は知りません)
ワンスタイルワンベルトを意味し、スタイルが変わればまた新しいワンホールベルトを用意する
オーダーメイドでしかなしえないこのベルトは装着した時に使っていないベルトホールが見えない・・というか1つしかないので見た目が非常にシンプルな見た目になります(通常は5穴あります)
このほかにも1枚しか入らない名刺入れ(あなたに会うためだけにこの日の用意はできていますという礼節という説があります)などがあり、言うなれば「粋」を表した遊びです
コバにはいつものフィニッシュの上から蝋を溶かし塗り込みました 革の厚さも7mmオーバーの極めて厚いレザーを原厚(革本来の厚みを無加工で使用)で製作しています
正直おすすめはしません笑
雑誌を見る
昔ならば本屋で立ち読むなり、よく手に取るその雑誌を吟味し、買ってから読む
それから時代が進み、サブスクなるものが登場し、こうパソコンに向かいながらいくつもの雑誌や本が淡々と画面に表示される
単に便利だと思う反面、身銭を切って買ったものとは明らかに消費の仕方が違うことに気付く
興味のある部分だけ抜粋し、少し違うなと思えばまた違う雑誌や本に気が移る 1冊にかける時間が圧倒的に少ないし、さらには心に残ることすら薄れて実に淡白で味気がない
雑誌に限ったことではなくて、音楽も映画もきっと当たり前にこの薄れた消費を繰り返していたんだと思う
若かりし日に、なけなしの金で買った雑誌 小さな記事にまで細かく読み込みながら味がしなくなるまでしゃぶりつくしたあの日のあれはもうない
気に入ったバンドの新譜を繰り返し聞きながら、かみしめるほどに味がするような楽しみ方を今はしない
昔より多くを読み、多くを聞き、多くを見ているが心に引っかかって残るものは微少だ
年老いて感受性が鈍っているだけだとは思えない むなしさと寂しさが残る
久しぶりにGEAUGAとのベルトを製作しました 2パターンで各5色
レーザー加工を施すことには幾分、経験値も上がり悪戦することも減りましたが、今回はその上に模様を顔料で描くチャレンジがその上に乗りました
毎度のことですがGERUGAは楽にステージクリアはさせてくれないようです
染色をする順番 レーザーを入れるタイミング レーザー施工で出るコゲの落とすクリーナーが染色の色味を一段濃くしてしまう問題のクリア などなど
工程や技法を入れ替えながらひとつひとつ階段を上り下りする感覚
まだ革細工が嫌いになったり、まだ面白くなったり出来るんだなぁと思いました
ベルトはいつもは服に隠れていて、時に見え隠れするときの存在感がおおよそ全てです
その点、このベルトはよいバランスのインパクトだと思います
一見節操のないバラバラなものが部屋や作業場にたくさんある
単純に心に引っかかって気に入って買ったもの
何で買ったか説明する事なんてないんだが、説明しろと言われれば楽しくプレゼン出来る
その時点で無駄なものではない
そういう買い物だけしていきたい
年々見えなくなっている目
特に乱視が仕事がしづらい
眼だけはよかったんだが、目が良いと老眼が早いというけど
それに乱視に乗って相乗効果で困ったもんです
自身の表現の場としてクソガキが掲げた馬印
立ってるのもやっとなのに、見せかけの鎧着て大きく見せてたな
上手に仕上げられず悔しいが、人に聞いたら負けな気がして悶々としたり、、思い通りに手が動かずあたり散らかしたり、もう正直向いてないから何度やめようとしたか分からない
書けば書くほど恥部だらけで、こう書いているだけで思い出して逃げ出したくなるけど、それでも何とか続けてこれた
今もこうして続いているのは皆のおかげです 感謝しています
気が付けば年の瀬 少し前まで1年が早いなと言われても、正直なところピンときていなかった
1日のうちに作業やら人と会ったりとか、なんだかんだとしているので、正直1週間前の出来事がまだ1週間かと思うところが正直な感想だった 1年前などかなりの昔に感じられたものだった
それがどういうわけか、それともただの加齢なのかわからないが、とうとう自分でも1年の過ぎ去る速さをひしひしと感じるようになった
冬の作業場は凛と冷たい なぜか革細工の工具は無駄に金属製ばかりのため氷を触っている様
お湯でいちいち手を温めに行くのがおっくうで、湯たんぽを膝の上に置いてそれをいちいち触りながらの作業 ながら聞きしているラジオからも年末という言葉が連呼されてる
今年は年跨ぎで製作してます まあ季節の行事に無頓着なので大した変わりはありませんが笑
みなさん よいお年を
革を自身で染めるようになって幾年経ちます
いうこと聞く革も癖だらけで頭を悩ます革も染めてみると余計に革の個性というものが様々だということを思い知らされ続けています
乾かしては染めて、時間をおいては染めて、革を引っ張っては染めて
表面だけに染料がとどまらないよう、あれこれとやりながら最近何となくコツのようなものを掴みかけている気がします