移りゆくを知る

物作りの仕事とは至極単純で、反復した作業を重ねることが多いものです

日進月歩は目に見えず、同じような時間を繰り返すほどに寝て起きたらまた動かない同じ日を繰り返しているような錯覚に囚われます

ひとつ ひとつ をもっと実感できるようになれれば何かに気付くことができるかもしれない

同じような日々の中で何となくそう思いました

used 6 years

フルブラックに使うメッキは頑丈で、剥がれ取れるという事はありません
ゆっくり時間をかけて摩耗した部分は地金の色がグラデーションのように表れます

漁港朝飯

恒例の漁港朝飯のちょっとしたツーリング
朝は早いですが、午前中に帰って来れて仕事ができるととても充実した一日になります

海の風ももう心地よい季節になりました

WALLET

ナチュラル(ヌメ)の財布です
良く握るところ 触るところ その人の使い方がそのままアジとなって現れます

革を育てる喜びを感じ取れる方にお勧めです

断面を仕立てる

革の断面を「コバ」と呼びます
ベルトにとってと言いますか、大きく言えば革製品にとってこのコバの処理は非常に重要な工程の一つだと思います
断面を切りっぱなしでは無骨さは出ますが使用を重ねれば品質に大きく差がうまれます
付ける時も外すときも、またまた用を足すときも頻繁に触られているのがこのコバです

今までこのコバの処理は幾度となくその工程を見直し失敗に失敗を重ね、数々の手法を試しました
コバの断面を削ぎ落す角度と幅
ヤスリの番手の組み合わせとヤスリ方
革によって違うオイルの入れ方
コバを磨くための薬剤の試行錯誤

まだまだ書ききれないほどにコバの処理には悩まされ、活路を見出しまた悩むを繰り返してきたと思います
それはこれからも続きますし終わらせた時が革を触るのを辞める時なのだとも感じます

とまあ綺麗にまとめたつもりですが、難しい工程を意地になって巧くなりたいとムキになってやり続けただけなのかもしれません(笑)

発色

今、GERUGAのレザーベルトを制作中です
特筆すべき点は「色」です

言うなればブルー・オレンジ。イエローなのですが、どれも皆が思う芯をくった色味ではなくどこか絶妙にずれたカラーリングになっています
いつまでも気に入った色味が続くよう、顔料染めの仕様になっています

a new model

まだ名前もない生まれたてのモデルですが、ひとつのモデルに細部のデザインが異なる3種類を用意しようかと思います
理由は単純にどれも良いと思えたからです

これはそのうちの1つになります

詳細はまた後日発表します

TILT

ブラックレザーにゴールドの鋲が多い中、シルバー鋲の「鋲ベルト」としての潔さを再確認しました
単一の鋲を大胆に乗せるデザインはこれにしか出せない魅力があります

個人的に初期衝動に触れたようでなんともうれしい気持ちになりました