どこで革が手に入るのかも
どこで道具を買えばよいかも
いやそれ以前にどう作ればよいのかすら知りませんでした
知識を得たくてもそれはうなぎ屋に秘伝のタレのレシピを聞きに行くような話
野暮や無粋の類です
独学だと気取って聞こえるかもしれませんが、単にそれしか方法がありませんでした
そこで生まれる無数の失敗も今は必要な失敗だったと強く思います
写真は作った最初のベルトです
今とは何もかもが違いますが、ここから何も変わらない変わってはいけないものも多くあるように思えてなりません
どこで革が手に入るのかも
どこで道具を買えばよいかも
いやそれ以前にどう作ればよいのかすら知りませんでした
知識を得たくてもそれはうなぎ屋に秘伝のタレのレシピを聞きに行くような話
野暮や無粋の類です
独学だと気取って聞こえるかもしれませんが、単にそれしか方法がありませんでした
そこで生まれる無数の失敗も今は必要な失敗だったと強く思います
写真は作った最初のベルトです
今とは何もかもが違いますが、ここから何も変わらない変わってはいけないものも多くあるように思えてなりません
(all photo by geruga)
GERUGAのレザーベルトです
ゲルガ独自の発色を持続させるため、顔料染め(実際には染めてはいないのですが)を施したベルトです
THUGLIMINALで使用する革は元の厚さが7mmほどある極厚のヌメ革です
そしてオイルの含有も通常より多い革です さらに傷やシワもあります そのため本来顔料との相性はよくありません
顔料自体にも粘度と発色性のバランスがありまして、それが革によっても変わるものですから一つの「最適」を見つけ出すのは容易ではありません
同じ種類の革でも個体によって個性があり、それに合わせた顔料もまた何回もテストしたうえでのその一つの革専用の顔料
言葉にすると簡単ですが、自分の細かな指示に技術と仕事で答えてくださった染革の方々の気持ちと熱量が無ければ成しえない仕事だったと思います
手元に来た革を製品に加工する自分の仕事の前に、きちんとこだわって仕事をしている場所を経由したレザーを触るのは身の引き締まる思いがします
革に込めた多くを話せば長くなりますが、つまるところ単純にデニムに合うその発色に「かっこいい」と思えればそれが一番だとも思います
まだ名前もない生まれたてのモデルですが、ひとつのモデルに細部のデザインが異なる3種類を用意しようかと思います
理由は単純にどれも良いと思えたからです
これはそのうちの1つになります
詳細はまた後日発表します
ブラックレザーにゴールドの鋲が多い中、シルバー鋲の「鋲ベルト」としての潔さを再確認しました
単一の鋲を大胆に乗せるデザインはこれにしか出せない魅力があります
個人的に初期衝動に触れたようでなんともうれしい気持ちになりました
ヌメ革の鋲ベルト
欲しかったけどなかったもの
無いなら手作りしてみようと思ったのが原点
いつしかそれが仕事になりました
改めて作ると新鮮です