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PUNX DIY ≒

革を染める「染革-せんかく-」という職業があります
これもまた一生の仕事として大変奥が深く、日々の技と知識の積み上げがあり生涯修行となりうる素晴らしい職です

生き物である革は同じレシピで同じものは出来ません
だからこそ職人は「いい塩梅」を探るのです
そのさじ加減の難しさを感じる一方でその魅力にもおおいに気づき、出来うることならば自分でも染付けをしてみたいと思いました
最初に言ったように、その仕事は付け焼刃で極められるような簡単な仕事ではありませんが・・・・と堅苦しく前おいて言い分けるのもなんなんで、まあ、単純に「自分でもやってみよう」と強く思ったということです

見るも聞くのもやはり「やる」は大きく違い、ジタバタと時間が過ぎていきましたがようやく思う色が出せたような気がします
出したかったのはその先があるもう何段階か育つ前の色
ここから日に浴びても、オイルを入れても、使いようでも、その人なりの色に少しずつ変化するそんな色に仕上げてみました
写真でどこまで伝わるかは未知数ですが、言いようのない青です

堅苦しく頑固な職人気質みたいな文面でしたが
ようはPUNXのDIYがずっとやっていたらのなれの果てみたいなことだと自分では思っています

GAVIAL LOSALIOS BELT

もとは中村達也氏の個人オーダーアイテムです
売る事を考えたものではありませんでしたが、10周年ということで商品化

「文字を打つことを好まない自分が文字を打つなら」
それを何度か表現してきましたが、それの集大成のひとつがこれだと思います

ひとつひとつが独立した模様の域であること
人から見える距離で見れば言葉として見えるように配置すること
より細かく配置、配分することにより繊細な細工であること

そして氏の個性に負けないこと
言わせてもらえるならばそれに勝つつもりで作りました

この日ベルトも展示してありますし、オリジナルのベルトも展示いたします
直接お会いしていろいろと話が出来るいい機会だと思っています
ご来場お待ちしております

drops black

間引くのも足すのも
空間も間隔も

日常でも着ることもバイクも何もかも

大切なのは バランス です

ただただ自分のバランス感覚
正解があるわけではなく、漠然とピタッとくる感覚を大事にしようと思っています

drops full black

大きい丸鋲で動きを見せることに重点を置いた配列です
人の動きがある中で見えた時に配列の綺麗さが際立つように設計しました

それでも多分皆が受ける印象は「無骨」

それはそれで大いに結構です

最初のベルト (DICE)

どこで革が手に入るのかも
どこで道具を買えばよいかも
いやそれ以前にどう作ればよいのかすら知りませんでした

知識を得たくてもそれはうなぎ屋に秘伝のタレのレシピを聞きに行くような話
野暮や無粋の類です

独学だと気取って聞こえるかもしれませんが、単にそれしか方法がありませんでした
そこで生まれる無数の失敗も今は必要な失敗だったと強く思います

写真は作った最初のベルトです
今とは何もかもが違いますが、ここから何も変わらない変わってはいけないものも多くあるように思えてなりません