GERUGA WATER BELT SILVER
カテゴリー別アーカイブ: BELT
GAVIAL NEW TIGER BELT 3
wide 45mm
wide 35mm
wide 25mm
GAVIAL NEW TIGER BELT 2
より立体的に表現することが課題でした
レーザー刻印により虎柄に凹凸は出たもののそれだけではまだまだ表情は単純です
そこでベースの革に2種類の黄色をわざとムラが出るように塗り、その後オイルで濃淡を強調しました
革を引っ張り上げるとベースに黄色が塗布されているのがわかると思います
写真では伝わりづらいですが、奥行きのある虎柄に仕上がったと思います
また模様が永く持つように筆で天然ワックスをオーバーコートしました
経年経過は出づらいですが、その分表情を保つことが出来ると思います
GAVIAL NEW TIGER BELT
2014年にGAVIALから出したタイガーベルト
特殊なインクジェットを使い総柄を施したベルトは実験的でもあり、その当時の自身の最高到達点のアイデアを形にしたものでした
そこから6年ほどの月日を超えて今回新たにフルリニューアルさせて制作しました
新しいタイガーベルトはここ最近の研究成果の集大成です
レーザー刻印の深さ
染料の塗り分けによる3層構造
革を曲げると出てくる下地の色
オイルの加減とタイミング
風合いを長持ちさせる仕上げ
そして6年前よりアップデートさせたベルトの仕立て
正直、写真と文章だけで説明できるかはわかりません
良ければ手に取ってみていただきたい
本来展示会が開催できていれば、自分の言葉で説明したかったのだけれど、情勢的に致し方ないので、つたない文章ではありますが何回かに分けてここで説明してみようかと思います
catalog up stance
stance
人が物を選ぶように
物も人を選ぶ
それだけ物にアクが強く、通常敬遠されがちなものこそ「鋲ベルト」
どれにしようかと悩むんではなく、これしかないと瞬時に思う人にのみ使い込んでほしいですね
catalog up prism belt
catalogに4アイテム追加しました
prism
レーザーで大胆に削り落とした直線を動きがあるように配置しました
見える角度によって表情が変わります
一見デザインがまばらで物足りないように見えますが、動きがあることを前提に計算しました
catalog up spike belt
GERUGAの黒
GERUGAの黒は矛盾とも思えるところからその矛と盾を分解する作業から始まりました
染料で顔料染めのように表面だけに色味を乗せてほしい そしてコバが綺麗なコントラストになるようにしてほしい
言葉にすれば単純ですがこれを紐解くのに多くの時間を費やしました
一般的に「丘染め」と言われるエアブラシで吹き付けて表面だけを染める手法がありますが、うちの革の特性上、染料を吸い込みすぎる部分と吸わない部分の差が大きく断面(コバ)が綺麗に見えません
そして丘染めには経年経過とともに退色が早いというデメリットもあります
これらすべての課題をクリアして思うとおりに染め上げるのはそもそも染色としての知識と経験を身につける必要がありました
何度かのアップデートを繰り返し現在やっと思うようなブラックを経年経過にも強い方法で染め付けれるようになりました
細かな事を抜きに単純にどうしたかと言えば、染料を染めの具合を見ながら10回以上に分けてスポンジに染み込ませて塗っています
染料が染み込みすぎないようにある技術とタイミングがあるのですが、これを見出すのに難航しました
それでもいつかは退色するかもしれませんが、ブラックの下にブラウンのベースを作りました 俗にいう茶芯のように鈍く茶味があがってくる仕様にしました
染料であるため顔料のように表面に割れは起こりません
丘染めのようにすぐに退色することもないです
コバも綺麗なコントラストが出ています
とりあえず個人的にはこれはクリアできたかな と
しかしまだまだ高みがありそうです
drops and new color belt
新しく作った名称にしづらいカラーのベルト
プレーンベルトとして考えていましたが、オーダーを受けたので鋲を打ち込んでみました
独特な色味と鋲の銀と金がケンカするのではないかと何度かテストした上で予想以上に相性が良かったので製品化しました
淡い色味の染料を何回も塗っては乾かしを繰り返すことで淡くも深い色味に変化していきます
その際染料をよく吸う部位と吸わない部位の塩梅を見ながら染料の量を調節していきます
まだまだ極めたなどとは程遠いですが、楽しみながら違う色味にも挑戦していこうと思います
GERUGA GOLD/SILVER
GERUGAの新しいベルトです
顔料仕上げのゴールドとシルバー
鋲ベルトのデザインはうちのSHINEを使用
一見激しいカラーリングですが、光沢感を試行錯誤し抑えた印象を目指しました
メタリックの顔料は扱いが難しく、いかに綺麗に経年変化するかを打ち出すのに難航しました
粒子の荒いメタリック顔料は定着しにくく、ひび割れを起こしやすいものです
顔料の粘り気を上げれば色は淡くなり思い通りの色味にならず、色を優先すればひび割れのリスクがあがります
吹き付けのエアブラシの吹付口の調整し、顔料を調合して、ねばりと色味のバランスは良い塩梅を模索できたと思っています
表面のヘリ落としは最小限にとどめ、色味がきれいに出るようにしました
ベルトや小物は引き立て役 あくまで装いの中心は服です
常に見えているものではないが故、ふと見え隠れした際に目を引くアイテムで引き立てる それが本来の小物の役割です
「洒落る楽しみ」がこのベルトには詰まっていると思っています