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ブラックレザー変更のお知らせ
イングランド製のレザーを使用していましたが、タンナーからこの厚みを出していくのが困難になったとの連絡がありました
オイルとロウのバランスの取れた実にいいレザーでしたが残念です
熟考した結果 ブラックは手染めしていこうと思います
表面をだけを染め付けるのではなく、もう少し下層の繊維までを染色する方法を専門家の意見も交えながら試行し、思い通りのブラックが出せるようになりました
染色すると革は油分や水分を含み柔らかくなりやすいのですが、工夫しまして以前のブラックよりもハリやコシは向上しました
効率は悪いですが仕上がりが良ければすべて良しです
YELLOW
gavial 2021 s/s “hug me“
説明をいろいろと書こうとしたんですが、単純に似合うなぁと思いました
まあ 似合う以上のことがないもんで、これでいいです
詳細は後日
衝動
もっときれいに歌う人はいるのに どうして心奪われるのか
もっと上手く演奏する人はいるのに どうして耳から離れないんだとか
それが演奏だけじゃなくて演技だって芸術だってなんだってもいい
そういうものにまた出会いたいなと思う
歳を重ねると理屈や理由が前に来て、無垢な気持ちで物事が見れない時がある
年々感性のアンテナは低くなり、古い物事しか正しいと受信しなくなっていく
新しい波や新しい世代の流れはいつしか事前に説明書を読み聞きしないとわからなくなってしまった
そういうこと全部ぶっ壊して叫びたくなったり、涙を止めることが出来ない衝動だったり
根底から揺さぶられる感動を異様に欲している時がある
今を生きて今物を作っている
積み上げた知識と技術は大事だけど それは1番大事じゃダメだと思う
作りたい衝動が起点だった
それを今思い出していた
WALLET ZIP
昔から古着が好きであるが故、ジッパーの種類やディテールには男心をくすぐられます
年代物の味のあるジップを採用したい気にもなりますが、財布に関しては堅牢度を考慮しYKKのジップを採用しています
引手のスライドのスムーズさ、ファスナーテープのタフさ、そしてファスナーのムシの欠けにくさなど
永く愛用していくことを第一に考えれば、で日本が誇るYKKの堅牢度は素晴らしいと思います
ただどうしても引手(手で持つ部分)の野暮ったさが気になっていたので改良しました
革の引手にすれば修理も容易ですし、なにより雰囲気があるなぁと
実際使用してみて開閉のしやすさも向上しました
小さな変化ですが今後もこういう発見とさらなる考慮が詰まった財布を作っていけたらいいなと思っています
コツコツ
作りたいものと
作らなければいけないものと(とは言ってもいやなわけではない)
どこから手を回せばいいのかと右往左往するが
こういう状況はありがたい
日々コツコツと
書くにも値しないほどありふれた言い方だがまさにコツコツとこなしていこうと思います
black & yellow
革質の良いヌメの革が手に入ったので手染めで黒と黄色を
厚さ・しなり。程よい柔らかさ ベルトとして非常に良い革です
黒は10回ほど黄色は8回ほど重ねるように乾燥と染めを繰り返しました
染めすぎても好みの色は出ないし、染めが浅ければ退色してしまうので良い塩梅を見ることが大事ですね